四平方の定理
三平方の定理というと, 直角三角形において,(斜辺の2乗) = (他の2辺の2乗の和)
が成り立つという有名な定理です.
ここでは, 三平方の定理(平面上の定理)を3次元に拡張した, 四平方の定理を紹介します.
定理.
3つの面が直角三角形で, 1つの頂点に直角が集まっている三角錐を考えるとき,
直角三角形の面の面積を , 残りのもう1つの面の面積を とすると,
\begin{align*}
S_1^2+S_2^2+S_3^2 = S^2
\end{align*}
例.
下図のような, 直角をつくる3辺の長さがそれぞれ 1, 1, 2 の三角錐を考えます.直角三角形の面の面積は,
この三角錐の展開図は右のような正方形になり,
よって,
となり, 定理を満たしています.